手術の負担は口の中の状態や埋入本数、医師の技術など、多くのことが影響しますが、正しく理解した上で、自分に適した治療方法を選択することが大切でしょう。
歯肉を切開し、歯槽骨にドリルを使って適切な位置・深さに穴を開けます。インプラント(人工歯根)を埋め込み、カバースクリューという仮の蓋をつけ、歯肉を元に戻して縫合します。(インプラントが、完全に歯肉で隠れた状態にします。)
また、抜歯は術後7~10日後に行います。
インプラント手術は、通常の歯科治療でも使用する局所麻酔で行いますが、手術への不安や恐怖が強いという患者様には、リラックスして手術ができるよう、当院では歯科麻酔医による「静脈内鎮静法」との併用が可能です。
口の中の状態や埋入する本数により、手術時間は違ってきますが、通常1本のインプラント埋入にかかる時間は15分~20分です。オールオン4治療でサージカルガイドを使用する場合は、4本のインプラント埋入にかかる時間は25分ほどです。
手術中は麻酔がきいているので、痛みはありません。麻酔が切れた時に、痛みが生じる可能性があるので、痛み止めを飲んでいただきます。
また、術後の腫れについては、手術当日の体調や術後の過ごし方、埋入本数、骨再生治療の有無などによって異なります。腫れた場合でも、数日で治まっていくケースが多いです。
2次手術は、1次手術後3ヵ月~6か月後に行います。
二次手術は、局所麻酔で行います。
(静脈内鎮静法をご希望の方は、ご相談ください。)
インプラントを骨が結合したら、埋め込んだインプラントの先端を歯肉の外に出し、ヒーリングアパットメント(歯肉が治まるまでの間つける仮のアパットメント)をつけ、歯肉が治るまでそのままにしておきます。
歯茎の状態が良くなったら、型取りをして、人工歯の作成、装着を行います。
2次手術は1本当たり5分程度で手術が終了します。
手術の回数は、少ないに越したことはないと思います。手術回数だけをみると、「手術回数の少ない1回法手術がいい」と思う患者様も多いと思います。
しかし、手術回数が多い分、体に負担をかけてしまいますが、2回法は感染リスクが低く、多くの症例に対応できるのです。