光機能化インプラントとは?オッセオインテグレーション(骨結合)能力を、大幅に向上させる技術のこと。2009年にUCLAより、光機能化インプラントという、画期的なインプラント技術が発表されたことを知っていますか?光機能化インプラントとは、特殊な紫外線をインプラント体に浴びせることにより、顎骨への接着力や骨の形成力、つまりはオッセオインテグレーション能力を大幅に向上させる技術のことです。
※オッセオインテグレーションとは、インプラント体の素材であるチタンと骨との結合を意味する言葉です。
これまでインプラント体と顎骨の接着率は、40%~60%が限界…
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光機能化により、接着率を約98.2%までアップさせられる!
光機能化インプラントのメカニズムや効果を発見されたのは、UCLA歯学部研究室の小川隆弘先生です。 小川先生とは発表翌年の2010年にお会いし、この技術についてのお話を直接伺わせていただきました。
小川先生の研究によれば、インプラント体に特殊な波長の紫外線を浴びせることで、インプラント体の顎骨への接着率を、約98.2%にまで高められたとのこと。これまで、インプラント体の顎骨への接着率は40%~60%が限界とされていましたから、この限界を大きく上回る研究成果を得られたことになります。
インプラントを光機能化すると、オッセオインテグレーション(骨結合)の速さを、従来の4倍アップさせることができます。これは、インプラント治療にかかる時間を短縮できることを意味しています。
インプラント体の材料であるチタンは、時間が経過すると親水性(水と馴染むこと)が低下してしまい、またチタンの周囲にできる骨の形成力も落ちてしまうことが、近年の研究により判明しています。つまり私たち人間と同じように、チタンも年を重ねることで、その性能が衰えてしまうのです。このチタンの劣化という問題にも、光機能化インプラントの技術が役に立ってくれます。具体的には、時間が経過して古くなったチタンに、やはり特殊波長の紫外線を浴びせることで、その性能を新品同様によみがえらせることができます。
チタンが新品同様によみがえると、骨をつくりだす骨芽細胞が、チタン表面にはやく接着するようになります。それによりチタンの周りにたくさん骨が形成され、インプラント体が安定するようになります。
光機能化インプラントの技術は、新聞など多くのメディアで取り上げられ、世界的に注目されています。
そしてこの技術のいち早い導入と実用化を可能にしたのが、当院です。