インプラントの死亡事故本当の安全性とトラブルが起きた主な原因
インプラントの死亡事故の主な原因3つとトラブルを防ぐために必要なポイント
インプラントで死亡事故が起きたのは、2007年のことです。この事故のことを知り、インプラントの安全性に疑問を持った人も少なくないかもしれません。
インプラントは成功率の高い治療方法ではありますが、失敗やトラブルが起こっているのも事実です。信頼できる医師のもとで、安全な治療を受けることが大切です。
インプラントで起こった死亡事故の主な3つの原因
インプラントの死亡事故は、東京の歯科医院で起こりました。インプラントを埋入する際に、下顎の骨を貫通させ動脈を切断、大量出血を引き起こし窒息させてしまったのです。
この事故が起きてしまった原因には、主に次のようなことがあるでしょう。
1.解剖学的な知識が不足していた
インプラント治療は手術です。骨の形状や神経の走行などを正しく把握したうえで、治療を行う必要があります。
十分な解剖学的知識がなければ、神経や血管を損傷する可能性は否定できません。
インプラントは外科手術なので、外科的な知識・技術を持ち合わせている必要があるのです。
2.歯科用CTによる撮影を行っていなかった
近年は、インプラント治療を行う多くの歯科医院に歯科用CTが導入されてきています。しかし、全ての歯科医院にCTが設置されているわけではありません。
この東京で起こった死亡事故に関しては、歯科用CTが設置されていたのにも関わらず、撮影を行っていませんでした。患者さんによって異なる骨の厚みや神経の走行を把握しないまま、治療を行ったことも原因と言えるでしょう。
インプラント治療には、難度の高い症例もあれば、そうでない症例もあります。しかし、いずれも外科手術であり、リスクが伴います。そのため、当院ではインプラント治療においてCT撮影は絶対条件としています。
3.事故後の対処が不適切である
動脈を損傷(切断)してしまうと、大量出血を招き、血液が口腔底に溜まって窒息を招いてしまいます。この事故では、最終的に救急車を要請していますが、その対応が遅かったという指摘もあります。
インプラントは外科手術ですから、リスクがあります。起こり得る事態を想定して、歯科医師は適切に対応できなければいけません。
インプラントは成功率の高い治療方法です
インプラントは治療が成功すれば良いというものではありません。治療の成功はもちろん、長期的に機能させることが必要になるでしょう。
もちろん、長期的に使っていくためには、治療の質だけでなく患者さんがメンテナンスを続けることも必要になってきますが、(全ての歯を失っている症例・部分的に欠損している症例で)上顎の10~15年の累積残存率は約90%、下顎で約94%とされています。
インプラント治療で死亡事故が起きたのは事実ですが、確実な治療を行っている医院ならば、長期的に機能する安全なインプラント治療が受けられるのです。
インプラントの成功には歯科選びが肝心です
当院は12,000本以上のインプラント治療実績があり、歯科医院では唯一入院設備も整えたインプラントに特化したインプラント施設です。
東京・神奈川など関東だけでなく、遠方からも多くの患者様にお越しいただいています。
治療は医師が行いますから、医師の治療技術も大切なポイントです。また、治療する環境・設備も治療の質に大きく影響してくるでしょう。
しかし、簡単な症例であってもCT撮影を怠らないなど、安全治療を徹底している医院を選ぶことが、失敗・トラブルを防ぐために大切なことと言えるでしょう。